クラミジアはフラジールでは治りません。ジスロマックで治します。

フラジール膣錠とは

トリコモナス症の治療薬

クラミジアが心配で病院に行って、フラジール膣錠を処方されるというケースがあります。しかし、フラジール膣錠はクラミジアの治療薬ではありません。クラミジアはジスロマックなど抗生物質で治療します。

フラジール膣錠とはトリコモナス症の治療薬として使われてきました。フラジール膣錠の主成分であるメトロニダゾールが、トリコモナス原虫を死滅させます。ただ、フラジール膣錠は2012年に細菌性膣炎にも効果が認められ、それ以降、トリコモナス症以外の膣炎の治療にも使用されるようになりました。

クラミジアの治療は抗生物質を用いる

クラミジアは抗生物質で治療しますが、フラジール膣錠はそれと同じ抗生物質の仲間とは違います。クラミジアの治療には「テトラサイクリン系」「マクロライド系」「ニューキノロン系」という3種類の抗生物質から症状に合わせて薬が処方されますが、フラジール膣錠のメトロニダゾールはこのうちのいずれの系統にも属していません。ですので、フラジール膣錠を処方された場合は、クラミジアではなくほかの炎症の治療目的だということです。

一般細菌の炎症で処方されるフラジール膣錠

クラミジアが心配で病院を受診したのにフラジール膣錠を処方されると、それがトリコモナス症の治療薬だと信じている人なら、自分はトリコモナス症だったのかとびっくりしてしまうことになります。しかし、そうとは限らず、一般細菌による膣炎の治療のために処方されることも実際には多いのです。こうした問題は医師が患者にしっかり説明していれば起こらないのですが、実際は説明不足により不安に駆られる女性が多いようです。つまり、クラミジアの検査に行ったのにフラジール膣錠を処方されたときは、クラミジアではなく一般細菌による炎症であることが多いと考えてください。

クラミジア治療の第一選択肢ジスロマック

クラミジアの治療には上記した3種類の抗生物質から処方されますが、現在広く用いられているのはマクロライド系のジスロマックという薬です。ほかにもクラミジアの治療薬はありますが、ジスロマックは一度の服用で効果が長時間続くため、飲み忘れの心配がなく、短期間で完治させるのに有効です。日本性感染症学会の治療ガイドラインや米国疾病予防管理センターのガイドラインでも、ジスロマックがクラミジアの治療薬として最高評価となっており、現在の第一選択肢になっています。